ピカイチ改スリットカメラ (ver.1.1)

スリットカメラは時間の流れをフィルムに写しとめます。
slit view #4
Nikon L35AD2改, Centuria 800 (2006-03-26)

ニコンのコンパクトカメラをスリットカメラに改造しました。
スリットカメラはその名の通り、細長い覗き窓(スリット)から射し込んだ線状の像をフィルムに受け止めます。
スリットを移動させるか、フィルムを移動させるかして、一枚の写真にします。
競馬の着順判定なんかで、見たことがあるかと思います。


ピンホールは長時間露光によって時の流れを一枚に写し込めますが、スリットカメラも、瞬間の連続を絵巻物にします。


slit view #2


以前は、ヤシカエレクトロにスリットを付けていましたが、手動巻上げのためムラが起きてしまうので、モータードにしたいと思っていました。
今回使ったピカイチ(L35AD2)は、

    • モーター巻上げである
    • レリーズ後、指を離してから巻き上げが始まる
    • AFが使える
    • AD2という型は、レンズカバーが内蔵されている
    • ジャンク品100円

という利点がありました(^^)


slit view #1


製作は簡単。分解は不要です。正確にいうと、一応開けてみたのですが、部品がいっぱいあったのでそのまま閉じました(笑)

    1. 裏蓋を開く
    2. シャッターが見えているので、ピンセットで摘んで、カッターの刃で傷を付けて、ベリッと破り取る(^^;
    3. ポジフィルムの黒い部分を張り合わせて作ったマスクを、フィルムのガイドレールの間に貼り付ける

マスクを用意してあれば、10分くらいで完成します(^^)


シャッターを切除したので、常に開放ですが、フィルム送り中も露光されます。
露光しっぱなしになるので、普段はレンズカバーを閉じておきます。
巻き戻し中も遮光しないとカブりますのでご注意


slit view #3


巻き上げ中にカメラの向きを変えると、普通っぽくも撮れます。
撮れる筈でした。
でも実際はピンボケになってしまいました。
フィルム送り中に、フィルムが圧版を押して浮いてしまうことが原因のようです。
改良版を準備中ですが、こいつで撮ってしまったフィルムがまだ2本あるので、もうちょっとお付き合いください♪